きそからまつわる木とひとぬくもりプロジェクト

お知らせ

事業趣旨

名古屋市がSDGs の取組みを推進していくためには、資源の消費地である性格から、資源の生産地までをひとつの「地域循環共生圏」ととらえ、環境・経済・社会の課題を解決していく必要があります。
こうした状況から、本市の水源地のひとつであり、森林資源を通じてかねてから交流のある長野県木祖村と連携し、森づくりや木材の利用促進等により、本市の環境課題解決や木祖村の地域活性化等に繋げる「ローカルSDGs(地域循環共生圏)」の推進を図ることとしています。
本事業は、長野県木祖村の間伐材(カラマツ)の利用促進と、市民・事業者のプラスチック問題解決や脱炭素社会の実現など環境課題に対する意識向上を図るため、間伐材(カラマツ)を使用した製品開発を通じて普及啓発を行う事業者・団体を公募するものです。

募集要項

募集期間
2022年7月22日(金)~2022年8月23日(火)
募集は終了いたしました。ご応募をいただきありがとうございました。
募集内容

①プロダクト部門
カラマツの特性を活かした、家具・インテリア・文房具・生活雑貨などの製品開発

②イノベーション部門
カラマツを使用した、これまでの木製品にはなかった新たな発想の製品開発

<主な木材とカラマツとの特性の比較>

木材 項目 スギ ヒノキ アカマツ カラマツ
表面
  • 肌目はやや粗い
  • 特有の芳香
  • 早材・晩材の差が大
  • 肌目は精
  • 特有の光沢と芳香
  • 早材・晩材の差は小
  • 肌目はやや粗い
  • 材にヤニが染み出る
  • 柾目・板目・節目で
    表情が異なる
  • 材にヤニが染み出る
  • 早材・晩材の差が大
加工性
  • 良好
  • 仕上がり面は中程度
  • 早材・晩材の硬さ差大
  • 旋削や木彫に適さない
  • 接着性は良好
  • 良好
  • 仕上がり面も良好
  • 特有の光沢有
  • 早材・晩材の硬さ差少
  • 旋削や木彫に向く
  • 接着性は良好
  • 中庸
  • 仕上がり面は良くない
  • 早材・晩材で刃物の
    切れ味が異なる
  • ヤニの滲出により加工に注意が必要
  • 早材・晩材で刃物の
    切れ味が異なる
  • ヤニの滲出により加工に注意が必要
  • 加工時に細かいトゲが刺さり易い
  • 接着性はやや不良
耐久性
  • 耐腐朽性・保存性は
    中程度
  • 耐腐朽性・保存性は良
  • 経年変化が小
  • 耐腐朽性は中程度
  • 水湿に強い
  • 防腐剤の注入が容易
  • 強度に優れる
  • 耐腐朽性は中程度
  • 水湿に強い
  • 防腐剤の注入が困難
安定性
  • 狂いは小
  • 乾燥に伴う収縮性は小
  • 天然木と植栽木、
    生長の仕方によって
    安定性が異なる
  • 狂いは小
  • 乾燥に伴う収縮性は小
  • 十分な乾燥で狂いは小
  • ねじれ・狂いが
    生じやすい
乾燥性
  • 良好
  • 良好
  • 普通
  • 脱脂乾燥等特殊な乾燥技術が必要
  • 十分乾燥しないと
    狂いが生じやすい
塗装性

良好

良好

  • 良好
  • ヤニ分除去の必要有
  • 良好
  • ヤニ分除去の必要有

<カラマツ材の市場動向>

カラマツの課題を
“個性”ととらえる動き
カラマツ特有の木目や節を、
“魅力的な美点”として魅せる製品着想が流行
長野県が開発した
脱脂乾燥の技術革新
高温高湿乾燥による
含水率を下げる過程で
蒸気を当てることで、
ヤニの滲出を抑え含水率を調整することに成功

専門家の意見

  • カラマツは 松材特有の脂が多く、ねじれや割れが生じやすいことから「暴れん坊の木」と呼ばれる
  • こまやかな木工技術を必要とする家具材には向かないとこれまで 敬遠されてきた

しかし、ここ最近…

カラマツ特有の
木目や節の際立ちが、
魅力的な美点として
改めて見直されつつある

応募資格

本事業に応募する者は、次に掲げる要件をすべて満たしていることが必要です。

  • 応募者は、応募する製品/アイディアの企画・制作・販売のうち、いずれかに関わっている事業者であること。
  • 応募者の所在地は市内、市外を問いません。
  • 2022年8月2日(火)のオンライン説明会への参加を応募の条件とします。
    参加が難しい場合は、後日配信する録画動画を必ず視聴してください。
  • ※当HPで録画動画をアップいたします。
    ※応募を行った団体が名古屋市暴力団排除条例第2条第1号に規定する暴力団もしくは同条第2号に規定する暴力団員と密接な関係を有する団体に該当する場合は、公募の申し込みをすることができません。上記事由を確認する必要がある場合には、応募用紙に記載されている情報を愛知県警察本部に照会することがあります。
  • またコンソーシアムとして応募申請を行う場合、下記「応募方法」のとおりダウンロードする応募用紙に加えて、次に掲げる書類を提出ください。
  • (1) 応募用紙に付属する「コンソーシアム届出書」をダウンロードし記入をお願いします。
    ア コンソーシアムの名称
    イ コンソーシアムの構成員の所在地、名称及び代表者の職、氏名
  • (2) コンソーシアム届出書の提出及び契約締結の権限についての委任状
  • (3) コンソーシアムの結成、運営等についての協定書
  • (4) その他、本市が必要と認める事項を記載した届出書、または書面
  • その他、構成員の責任分担割合は、各構成員間において自主的に定めてください。また、コンソーシアムを組んで参加される場合、コンソーシアムの適正な運営を確保するため、必要に応じて実施体制及び運営状況について調査し助言することがあります。
オンライン説明会

<開催日時>
2022年8月2日(火) 13時~ ※Zoomにて実施
※オンライン説明会は終了しました。下記にてアーカイブ動画を掲載しておりますのでご覧ください。

応募方法

応募方法

以下の応募の手順をご参照のうえ、応募してください。

<応募の手順>

  • ダウンロードした「応募用紙(Excel)」に、記入例を参考にして必要事項を記入してください。
  • 記入後の応募用紙を運営事務局まで電子メールに添付し、送信してください。
    事務局電子メールアドレス:nagoya-jimukyoku@kisokara-pj.com

※応募用紙とともに会社案内、もしくは企業・団体情報などが分かるものを添付してください。

審査方法

提出書類をもとに、審査委員会で評価を行い、それを踏まえて採択事業を決定します。

<審査委員会開催日>
2022年9月14日(水)

<採択事業の決定>

審査委員会の評価を踏まえて2事業程度を採択し、その採択内容については、後日通知書をもってお知らせします。

<審査委員>

  • 上田 友彦氏

    元長野県工業技術総合センター職員

  • 佐々木 康寿氏

    NPO法人
    都市の木質化プロジェクト 理事長
    名古屋大学 名誉教授

  • 多田 千尋氏

    東京おもちゃ美術館 館長
    NPO法人
    芸術と遊び創造協会 理事長
    株式会社アプティ代表取締役

  • 山﨑 真理子氏

    名古屋大学大学院生命農学研究科
    木材工学研究室 准教授
    NPO法人
    都市の木質化プロジェクト 理事

  • 久田 浩一氏

    名古屋市環境局環境企画部
    環境企画課長

審査基準

①カラマツの特性(20点)
・カラマツの特性を活かし有効に活用され、魅力を引き出しているか
・間伐材の有効活用/高付加価値化に寄与するような内容であるか

②社会貢献性、環境配慮(20点)
・名古屋市の環境課題解決や木祖村の地域活性化等に繋がる内容であるか
・プラスチック問題解決や脱炭素社会の実現などに寄与する内容であるか
・名古屋市と木祖村の特徴を適切に理解した内容であるか

③技術的合理性(20点)
・実現可能性が高いものであるか
・機能性、経済性、安全性、汎用性に長けているか

④独創性、先進性(20点)
・新規性のある技術や、デザイン等、応募者の独自性が魅力的に反映されているか
・既設または既製品と比較して今までにない新規性があるか

⑤今後の展望(20点)
・目新しいだけでなく、流通(経済循環、販路)が見込める内容であるか
・モノとしての価値に留まらず、将来的に市民交流に繋がる展望が見込めるか

質問・回答

質問・回答

質問受付期間(令和4年8月9日(火)17時まで)に寄せられた質問とその回答です。
ご一読のうえ、ご応募ください。

質問・回答

<主催>
名古屋市環境局環境企画部環境企画課
<運営>
凸版印刷株式会社
本事業は名古屋市環境局環境企画部環境企画課から委託を受けて
凸版印刷株式会社中部事業部が実施しています
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※回答には2、3営業日いただいております