名古屋市がSDGs の取組みを推進していくためには、資源の消費地である性格から、資源の生産地までをひとつの「地域循環共生圏」ととらえ、環境・経済・社会の課題を解決していく必要があります。
こうした状況から、本市の水源地のひとつであり、森林資源を通じてかねてから交流のある長野県木祖村と連携し、森づくりや木材の利用促進等により、本市の環境課題解決や木祖村の地域活性化等に繋げる「ローカルSDGs(地域循環共生圏)」の推進を図ることとしています。
本事業は、長野県木祖村の間伐材(カラマツ)の利用促進と、市民・事業者のプラスチック問題解決や脱炭素社会の実現など環境課題に対する意識向上を図るため、間伐材(カラマツ)を使用した製品開発を通じて普及啓発を行う事業者・団体を公募するものです。
①プロダクト部門
カラマツの特性を活かした、家具・インテリア・文房具・生活雑貨などの製品開発
②イノベーション部門
カラマツを使用した、これまでの木製品にはなかった新たな発想の製品開発
木材 項目 | スギ | ヒノキ | アカマツ | カラマツ |
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表面 |
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加工性 |
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耐久性 |
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安定性 |
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乾燥性 |
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塗装性 | 良好 |
良好 |
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専門家の意見
しかし、ここ最近…
カラマツ特有の
木目や節の際立ちが、
魅力的な美点として
改めて見直されつつある
本事業に応募する者は、次に掲げる要件をすべて満たしていることが必要です。
<開催日時>
2022年8月2日(火) 13時~ ※Zoomにて実施
※オンライン説明会は終了しました。下記にてアーカイブ動画を掲載しておりますのでご覧ください。
以下の応募の手順をご参照のうえ、応募してください。
<応募の手順>
※応募用紙とともに会社案内、もしくは企業・団体情報などが分かるものを添付してください。
提出書類をもとに、審査委員会で評価を行い、それを踏まえて採択事業を決定します。
<審査委員会開催日>
2022年9月14日(水)
<採択事業の決定>
審査委員会の評価を踏まえて2事業程度を採択し、その採択内容については、後日通知書をもってお知らせします。
上田 友彦氏
元長野県工業技術総合センター職員
佐々木 康寿氏
NPO法人
都市の木質化プロジェクト 理事長
名古屋大学 名誉教授
多田 千尋氏
東京おもちゃ美術館 館長
NPO法人
芸術と遊び創造協会 理事長
株式会社アプティ代表取締役
山﨑 真理子氏
名古屋大学大学院生命農学研究科
木材工学研究室 准教授
NPO法人
都市の木質化プロジェクト 理事
久田 浩一氏
名古屋市環境局環境企画部
環境企画課長
①カラマツの特性(20点)
・カラマツの特性を活かし有効に活用され、魅力を引き出しているか
・間伐材の有効活用/高付加価値化に寄与するような内容であるか
②社会貢献性、環境配慮(20点)
・名古屋市の環境課題解決や木祖村の地域活性化等に繋がる内容であるか
・プラスチック問題解決や脱炭素社会の実現などに寄与する内容であるか
・名古屋市と木祖村の特徴を適切に理解した内容であるか
③技術的合理性(20点)
・実現可能性が高いものであるか
・機能性、経済性、安全性、汎用性に長けているか
④独創性、先進性(20点)
・新規性のある技術や、デザイン等、応募者の独自性が魅力的に反映されているか
・既設または既製品と比較して今までにない新規性があるか
⑤今後の展望(20点)
・目新しいだけでなく、流通(経済循環、販路)が見込める内容であるか
・モノとしての価値に留まらず、将来的に市民交流に繋がる展望が見込めるか